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つんく♂さんを撮影して思ったこと。写真は"真を写す"のか?

最終更新: 2018年5月16日

こんにちは。ハワイ在住"ポートレート"フォトグラファーのマルです。



5月の下旬、音楽プロデューサーの つんく♂ さんを撮影する仕事をいただきました。


「ハワイに住む」というハワイ現地で発行されるローカルフリーマガジンのインタビュー撮影です。


先日リリースされましたので、ハワイ在住の方はぜひ本誌を手にとってご覧になってください。


また日本国内在住の方は下記よりWeb記事を読むことができます。


インタビュー記事はこちら


つんく♂ さんについては皆さんもよくご存知のことと思います。


「シャ乱Q」のボーカルとして活躍し、その後「モーニング娘。」等のアイドルプロデュースで一世を風靡しました。わざわざ説明するのが不要なほどの大成功者です。


そんなつんく♂さんが喉頭癌をわずらったのは2014年。


治療の結果、声帯を摘出して声を失いましたが、今は元気になってご家族とともにハワイにて生活し、日本と行き来しながらさまざまな活動をされています。


その辺りの経緯は上記のリンクからインタビュー記事をご覧ください。


そして僕が今回のブログ記事でお伝えしたいのは、撮影自体のことではなく撮影後のことです。



ネット記事のつんく♂さん & 実際のつんく♂さん

僕は普段、日本の情報を得るために、ニュースサイトほかさまざまな記事をネットで読んでいます。


ハワイにいながら日本のことはなんでもわかるので、ホント便利な世の中で助かっています。


その中で最近たまたま目にしたのが、いわゆるまとめサイト等にあったつんく♂さんの記事。


「つんく♂が激やせでやばい」的な内容で、頰がこけたような激やせに見える写真とともに、それらしい文章で記事が構成されています。癌は本当に治ったのか?とか、さまざまな憶測を添えて。ググればそんな記事はいくつも出てきますね。




実際のつんく♂さんはどうなのでしょう?


確かに痩せてはいます。元々若い頃からスリムな方でしたが、癌治療時の影響が多少はあるのか撮影でお会いした時も、僕がテレビで見ていたころの印象よりも少し痩せられていました。


撮影では変に痩せて見えないように、アングルを探し、強い影を出さぬようにライティングを施すなどそれなりに気を使って撮りました。


撮影しながらインタビューアーさんとの会話を聞いていて知ったのですが、つんく♂さんが痩せているのはあえて一定期間をほとんど野菜ジュースのみで過ごす「デトックス」によるもの。癌の影響とかではなく、全くポジティブに痩せている、いや絞っているのです。


デトックスって自分はしたことないので「仕事しててお腹すきませんか?」「辛くなってなんかこっそり食べちゃったりしないんですか?」


とか普通に聞きましたが、ご本人は「いやそれがホントに体が快調なんですよ。ついでに頭もスッキリします」なんておっしゃっていました。


撮影後にハレクラニホテルのレストランで食事をご一緒させていただきましたが、そこでは普通に食べていましたしね。


またインタビューやその後の食事中でのオフレコ会話の中でも、ご一緒したステキな奥様とともにハワイの生活を楽しそうに語っていて、ネガティブな雰囲気は全くなし!


またこの奥さんが本当にナチュラルで素敵な方で。。。バリバリ芸能人のつんく♂さんがまったく自然にハワイに溶け込んでいるのは、この方あってのことなんだと。ご夫婦でよい影響を与え合っているということが、会話の節々で感じられました。




歌手で大活躍されていた方が声を失うって、大変なことですよね。フォトグラファーだったら視力を失うに等しいのかな。そんな状況になったら自分ではどうなってしまうのか想像もつきません。しかし目の前のつんく♂さんは本当に元気に前向きに、さまざまな未来の活動を語られてました。


「こちらが元気をもらいました!」ってもはやありきたりな言い方ですが、本当に純度100%でそう思える仕事でした。




撮影後に目にしたいわゆるまとめ記事に思う。写真は「真を写す」のか?

まとめ記事ではそのときのアングルやライティングで、つんく♂さんがたまたま激やせに見える写真のみを集めて構成しています。


そんな写真を意図的に集めてそれらしい文章が添えられたら、ネットリテラシーの低い人は簡単にネガティブな方向に思い込んでしまうでしょう。


そして痩せている原因に、あえてデトックスしているなどという情報はどこにもありません。


実際につんく♂さんの記事のコメント欄にも、それに同調するコメントが多数並んでいます。


中には残念ながら癌で先日亡くなってしまった小林麻央さんの件も引き合いに出してのコメントもありました。


「ああ、こうやって根拠のないデマは広まっていくのだな」


「一事が万事でこのような不正確なネット情報はかなり氾濫しているんだな」


と思うと同時に、僕は写真の語ることの危うさも改めて認識しました。


「真を写す」と書いて写真と言いますが、そこに添えられるキャプション、見る側の思い込み、などで一枚の写真の意味は簡単に変わってしまいます。


今のつんく♂さんの様子は先にも挙げました今回の記事のリンクから、そのインタビューカットをご覧ください。そして記事も読んでください。


そこにネガティブな様子はまったく感じられないと思います。




正確・不正確を含めてさまざまな情報が溢れるインターネットの世界。その発信源もマスコミ、公的機関、匿名の個人まで玉石混交です。


受け手のリテラシーはいままで以上に高くあらねば、ひたすらに情報に振り回されることになるでしょう。


写真は情報発信の重要なツール。写真に携わる者として、ネット情報を発信される方にはぜひ写真を正しい情報とともに使っていただきたいと、切に思います。




インタビューが行われたハレクラニホテルの部屋のラナイから。ワイキキの海とダイヤモンドヘッドは今日も変わらず美しいですよ(Photo/Tomohito Ishimaru)


Photo &Text by TOMOHITO ISHI"MARU" 石丸智仁

※本記事の写真及び文章の転載は一切禁止です




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