top of page
  • 執筆者の写真Aloha VIP Photo Tour

ハワイのスクーバダイビングってどうなの!?

更新日:2018年5月21日

こんにちは、ハワイ在住 "水中"フォトグラファーのマルです。


皆さんはハワイのマリンスポーツと言って何を思い浮かべますか? やっぱりダントツでサーフィンですよね。最近ではスタンドアップパドル(SUP)も人気だしシーカヤックもいいですね。でもスクーバダイビングってどうでしょう? 思い浮かべてくれた方、いますでしょうか?


今日はスクーバダイビングについて書こうと思います。僕は大学を卒業後の13年間、日本の出版社で編集部&カメラマンとして働いていました。その出版社はスクーバダイビングの専門月刊誌マリンダイビングを発行していまして、撮影仕事の半分は海の中でした。フリーカメラマンとなってからは月刊ダイバーさんでも仕事させてもらいました。なので日本に住んでいた頃は、世界中いろいろな海に仕事で行ってたくさんダイビングをしてきました。本当に世界にはいろいろな海があります。


日本人に人気の海外ダイビングエリアといえば、パラオ、モルディブが2トップで、あとは東南アジア、ミクロネシア連邦、オーストラリアなどが続く感じです。でもハワイはこれだけ暖かくてきれいな海があるのにダイビングのイメージってあんまりないですよね。実際にダイビングのライセンスを持っている日本人ダイバーの方に聞くと「ハワイの海ってたいしたことないんでしょ!?」っていう方多いのです。本当にそうでしょうか?


僕はここ1年ほど、時間があるときにハワイの老舗ダイビングサービスブリーズハワイさんにお世話になってハワイの海を潜っています。多分僕は今ハワイに住んでいる日本人の中で、いろんな海で潜っているという点では1番だと思います。そんな僕がしばらくハワイで潜った結論はズバリ!


ハワイのスクーバダイビングは過小評価され過ぎ!


この一言です。ダイビングポイントとして楽しい場所はハワイに沢山あります。他の海外の海に見劣りすることは全くありません。


そりゃ確かにパラオやモルディブなどのパワフルな海とまともに比べたらきついものがあります。


でもワイキキからボートで10分も行けば透明度は30メートル超えるし、全長30m近い沈船に魚がぐっちゃり群れているし、カメはわんさかいるし、マダラトビエイはしょっちゅう飛んでくるし、イルカも群れてるし、冬になればザトウクジラがその辺を跳ねているしで、ホノルル、ワイキキという巨大観光地の目の前にこんな海があるって、むしろスゴイことなのではと思います。


ではなぜにハワイにおいてダイビングはマイナーな存在なのか。ダイビング業界に15年近く関わった経験をもとに、ちょっと真面目に書きますが大きく理由は3つあると感じています。



ワイキキのすぐ沖合いには、こんな素敵な風景が広がっています(PHOTO/TOMOHITO ISHI"MARU")
ワイキキのすぐ沖合いには、こんな素敵な風景が広がっています(PHOTO/TOMOHITO ISHI"MARU")



その1 ダイビング雑誌でほとんど特集が組まれないハワイ

ダイビングって始めたばかりの頃ってとても楽しいんです。どんなダイビングエリアが世界にはあるのか? どんな生き物と会えるのか?どんな器材で潜ると快適なのか?水中写真を撮るにはどうすれば良いのか?そんなワクワクな新人ダイバーさんが頼りにするのが僕が働いていたスクーバダイビングの雑誌です。そこには日本&世界のダイビングエリアが毎月登場します。人気の海なら年に数回特集されます。でも、ハワイの特集はかなり少ない、というよりほとんどないのが現状です。ハワイは特集にするほどネタがない寂しい海なのでしょうか?違います。それはダイビング雑誌のような専門誌のビジネスモデルに原因があります。


専門誌の収入は大きく2つあります。読者が払う1冊1000円程度の購読料と、誌面に掲載されているクライアントの広告料です。専門誌は発行部数が少ないため、読者の購読料だけでは成り立ちません。誌面広告を沢山集めて初めて雑誌が成り立ちます。


誌面広告にはもちろん広告主がいるわけですが、ダイビング雑誌の広告主は、主にダイビング器材メーカー、ダイビングの旅行を扱う旅行代理店、現地のダイビングサービス、ホテル、政府観光局、航空会社等があります。ダイビング雑誌はその場所の特集を組むことで、例えば沖縄なら沖縄のツアーを扱っている旅行代理店、沖縄のダイビングサービス、ホテル、などから広告をもらって採算をとるわけです。


ところがハワイだとこの広告を集めるのが難しいのです。


え、何で?大手の旅行代理店はみんなハワイツアーをやってるし、ホテルも沢山あるし、航空会社もたくさんハワイ路線あるし、、、と思うかもしれません。でもそれらがダイビング雑誌に広告を出す可能性は低いのです。


なぜならダイビングというニッチな分野にわざわざ広告費を払わなくても、ハワイにはすでにたくさんの一般観光客が来てくれているから。これがパラオなら観光客のメインはダイバーですから、業界の人もダイビング雑誌にも広告をどんどん出します。そうしないとお客さんを集められませんから。でもハワイの現状で一般観光客だけで潤いすぎちゃってるので、ダイビング雑誌に広告を出す必要が無いんです。


当然ダイビング雑誌に露出がなくなれば、日本のダイバーはハワイを意識してくれません。どころか、特集がない→それってたいした海じゃないってことでしょ という印象になるのです。


その2 体験ダイビングの問題

ダイビング雑誌の特集自体少ないハワイですが、そこは年間150万人の日本人が訪れる世界的な観光地。ハワイでダイビングをする日本人観光客は沢山います。ハワイの海の魅力をわかって通っているダイバーも多いのですが、多くはオプショナルツアーで参加する体験ダイビングの方々、またはライセンス講習の方々です。とりわけ体験ダイビングの数が多いようですが、実は体験ダイビングって難しいんです。


まず当然ですが当人にとっては初めてのことばかりですし、最低限覚えなくてはならないこともあってストレスが多いわけです。ストレスが多いと物事はなかなか楽しめません。(これには個人差が大いにありますが。)


また体験ダイビングはどうしても、安全のために浅く穏やかな海にしか行けません。多くはビーチから歩いて入るビーチエントリー。ダイヤモンドヘッド近くのカイマナビーチやマジックアイランドなどで行うことが多いようですが、魚が多くて透明度が高い沖合にはなかなか行けません。オプションとして沖合で体験ダイビングをさせてくれるダイビングサービスもありますが、たいていビーチから潜るより費用がかかるので何もわからない体験ダイバーは安い方で良いだろうと、そちらを選択しがちです。


その結果ビーチでのダイビングとなり、体験ダイビングは珊瑚がない、魚が少ない海で潜ることになってしまいます。(本当はすぐ沖合に素晴らしい海があるのに)そのためハワイで体験ダイビングをした何割かの人が「ハワイの海ってたいしたことない」という印象をもってしまい、それがハワイの海のイメージとして伝わってしまっているような気がします。


これからハワイで体験ダイビングをしようと思う方はできれば、1日2回のダイビングを申し込んでください。1本目はビーチで体を慣らして、2本目に沖合にボートで連れて行ってもらってカメと戯れてみてください。


その3 溢れる陸の魅力とサーフィンの存在

魅力がありすぎるハワイなので、一般の雑誌や旅行雑誌などでハワイの特集が組まれてもダイビングの露出の余地がありません。おしゃれなカフェ、魅力的なショッピングスポット、多彩なイベント、フラをはじめとするハワイアンカルチャー。。。これでもかというくらい、ネタは陸にごろごろ転がっています。海に目を向けられたとしても、横綱のサーフィン、各ビーチ情報、天国の海ときて、せいぜいドルフィンツアー止まり。なかなかダイビングにまでスペースが回ってこないので、一般誌、旅行誌、テレビ番組でこれだけハワイが取り上げられているのに、ダイビング情報がほとんど伝わってこないのが現状なのです。。。



ハワイのスクーバダイビングの魅力を少しずつお伝えします。

というわけで、ここまでハワイのダイビングがいまいちマイナーポジションに甘んじている理由を書いてきました。しかし先に述べたように、ハワイの海はダイビングエリアとしても十分魅力があります。これから少しずつこのブログでもハワイの水中の魅力を紹介していきたいと思っています。写真で随時紹介していきたいと思っておりますが、お時間あるときにこちらもご覧ください。


ハワイのスクーバダイビング動画


上は僕が以前撮影してフェイスブックにあげたハワイの水中動画です。(フェイスブックに登録していない方でも見られます。)まだ3本だけですが、ハワイの海の魅力の一端がわかっていただけると思います。


また近々「観光客がハワイでダイビングをするべき理由」「ハワイ在住ローカルこそハワイでダイビングをするべき理由」と2回に分けてハワイのダイビングについて書かせていただこうと思っています。


~ハワイでダイビングをするならこちらがオススメ!です~

※ハワイの日本人経営のダイビングサービスで唯一自社ボート所有のダイビングサービス

※経験豊富な日本人インストラクターがずらり

※体験&ライセンス講習だけで回しているお店ではなく、ファンダイバーもしっかり満足させるガイド力


Photo &Text by TOMOHITO ISHI"MARU" 石丸智仁

※本ブログの写真及び文章の転載は一切禁止です


↑ ↑ ↑ ↑

現地在住プロカメラマンがオアフ島のフォトジェニックなポイントを1日かけてご案内し、現地で直接撮影方法を指導します。一眼レフはもちろん、スマホ参加も大歓迎。



↑TOMOHITO ISHIMARUホームページ





bottom of page