"廃墟萌え"なる言葉があるらしい。
確かに朽ちた建物には心を揺さぶられるものがある。現役で稼働している建物よりも時の流れに思いを馳せることができるから、センチメンタルな気持ちに浸りやすい。
今回の写真はマウイ島、ハレアカラ近くのクラという町で車を走らせていた時に出会った光景。
目につくのは雑草に埋もれる錆び付いたクルマ。盗難車なのか、捨てられたのか。静かに朽ち横たわっているが、このクルマも世に出た頃は大切に乗られたはずだろう。
そして一面緑の雑草に覆われたこの土地。灌漑施設があることからかつては畑だったことに気づく。ここで誰がどんな作物を作っていたのか。初めての収穫の時期は何かお祝いをしたかもしれない。
忘れられた土地とクルマ。
もう何年、このままなのだろう。やがて誰かがこの土地を買ってクルマを撤去し、草は刈られるかもしれない。でも何事にもスローなハワイだから、ずっとこのままな気もする。
予期しない場所で予期しない光景に出会うのは旅の醍醐味。
心揺さぶられる何かがあれば、自分だけの光景としてそれを写真で記録してみる。
今は便利な世の中で、写真を撮ればGPSでどこで撮ったかも記録してくれる。
またしばらくたってマウイ島に行く時に、ここを訪れてみたい。
時間がどれだけこの光景を変えるのか、見てみたいから。
Photo & Text by TOMOHITO ISHI"MARU" 石丸智仁
※本ブログの写真及び文章の転載は一切禁止です
★★★★ ハワイ・オアフ島で写真好き、ハワイ好きの方のためのツアー形式の写真撮影講座を開催中 ★★★★
↑ ↑ ↑ ↑
現地在住プロカメラマンがオアフ島のフォトジェニックなポイントを1日かけてご案内し、現地で直接撮影方法を指導します。一眼レフはもちろん、スマホ参加も大歓迎。
↑TOMOHITO ISHIMARUホームページ
Comments